イメージをすり合わせるための心がけ
浅元 歩
こんにちは。カエル・クリニック・デザイン(KCD) デザイナー/一級建築士の浅元です。
私は普段東京で勤務しておりますが、今年はまだまだ暖かいなぁと思っていたら、ここ最近突然寒くなりました。
冬はいつも手が乾燥してカサカサになるので、ハンドクリームが欠かせません。
特に寝る前にはたっぷりと塗って保湿をしています。
さて、本日はお客様とのお打ち合わせの中で、イメージの共有のために私が特に心がけていることをご紹介をしようと思います。
橋渡しとしてのスケッチ
私が一番初めに就職した勤務先の設計事務所では、設計デザイン業務の中で一緒に仕事をしていたメンバーと常にスケッチを起こしたり、部分模型を作ったりしてデザインや納まりの検証を行ってきました。
特に一緒に仕事をした事務所所長には「スケッチに起こして」と毎度のように言われておりました。
設計イメージを必ず「スケッチに起こす」ことを強く意識する環境に身を置いていたのです。
その頃の習慣が何年も経った今でも身に付いているのか、現場での設計意図が的確に伝わるようにスケッチを活用することを心がけております。
お客様から言葉でいただいたイメージに対し、「このような感じでしょうか」「このカウンターはここに少し段差をつけると…」など、すぐにスケッチに起こしてイメージを具体化して共有を図るようにしています。
たとえ当人同士でのみ通じる簡単なスケッチだとしてもそういったやり取りを交わしておくと、ご契約以降も設計を進めていくにあたって抱いているイメージのズレを少なく抑えられるように感じています。
現在の世の中には仮にスケッチに起こさなくても、より美しく見せることができるツールはたくさんあると思います。
しかしながら、やはり簡単なものでもお会いしているその場で、お客様のイメージから思い描いたものを自分の手を動かし実際に形にしてご説明することで、思考の持続性とイメージの共有度に差が出てくるように思います。
お客様の中にはご自身の内でまだイメージが固まりきっていない場合や、うまく言語化しにくい場合もあるかと思います。
それでもその時の「こうしたい」という率直なご希望をお伝えください。
私がスケッチに起こしてみることで、そのご希望を形にする第一歩になりましたら幸いです。
デザイナー/一級建築士
浅元 歩